little life 資料
カクテルメモ 小説の舞台案内
■カクテルメモ
スクリュードライバー |
【10話登場】 ウォッカベース。アルコール度数はけっこう高いわりに、オレンジジュースで割ってしまうためアルコールの味を感じにくい。だからおいしく飲めてしまうが、ジュース感覚で一気飲みすると、後でとんでもないことになる。 昔スクリュードライバーを女性に飲ませて立てなくさせて、良からぬことをたくらむ男が多かったことから、「レディーキラー」と呼ばれている。レディーキラーの異名はさておき、普通に飲むなら美味しいということで人気のカクテル。 作り方も簡単。材料をかき混ぜるだけで出来るので自宅で作るのに最適。もともと油田の労働者が、ネジ回し(ドライバー)でかき混ぜて作ったことから、この名前が付いたらしい。 労働者の飲み物なんだからレシピは豪快に、 ウォッカ: 好きなだけ というのが正式。 |
トム・コリンズ |
【30話登場】 ジンベースのカクテル。ジンとレモンジュース、シロップなどをシェークし、ロンググラス(コリンズ・グラス)に注ぎ、ソーダで割って作る。無色透明なグラスの中で、泡が弾ける爽やかなカクテル。 ベースとなるジンは本来、「オールド・トム・ジン」を使う。でも現在オールド・トム・ジンを入手するのは難しいため、ほとんどの店でドライ・ジンが使われているそう。オールド・トム・ジンには甘みがあるため、これを使うとしたら普通、シロップを控えることになる。(ただし今回の小説の中では、横田さんが甘党なのでシロップの分量を変えないで作った設定になっています) 名前の由来は、このカクテルを開発したバーテン、ジョン・コリンズから。はじめ彼はジュネバ・ジン(ジンの元祖)で作り、「ジョン・コリンズ」としていたが、そのうちオールド・トム・ジンで作ったものが流行したので「トム・コリンズ」と呼ばれるようになった。 ちなみに、このトム・コリンズと似たカクテルが「ジン・フィズ」。ジン・フィズは同時期のアメリカ、ニューオリンズで生まれたという。材料も作り方もほとんど同じで、ただ少し材料の割合が違うだけ。 これら古典的カクテルはシンプルな味わいだから、シェーク出来る人なら誰にでも出来る。けれど、だからこそ難しいと言われる。バーテンの腕の見せ所。初心者が作るカクテルとして相応しいかどうか分からないが、ソーダを使うので比較的作りやすいほうかな、と思って主人公に作らせてみた。 トム・コリンズ レシピ ドライ・ジン … 60ml
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ミッスルトゥ | 【50話登場】 たぶん、あまりメジャーではないと思う。(著者も詳しくは知らない。バーテンダーさんがこのカクテルについて触れた記事を、ちらっと読んだのみ) レシピはhttp://www.siregenuine.com/recmi030.htm#Mi025によれば [使用グラス]カクテルグラス[技法]SHAKE [使用材料]ウオッカ5/6、メロンリキュール1/6、グレナデンシロップ1tsp.(ドロップ)とのこと。 とても甘いお酒。 基本的にはアペリティフとして飲まれるよう。 カクテルの名前、「ミッスルトゥ」はもともとクリスマスに使う小枝のこと。 欧米ではクリスマスが近付くと、ミッスルトゥを天井からぶら下げておく。枝の下に立った人は、「キスしていいですよ」と言っていることになる。だから誰でもキス出来る、という一種のゲーム。 ちなみに恋人同士がミッスルトゥの下でキスをすると、永遠の幸せが得られるそう。 今回、透が勤める『BLUE』店でのクリスマス企画は、このミッスルトゥ伝説に引っ掛けたもの。 ところで今回の話は、残暑厳しい9月9日に書きました。 ……季節はずれも甚だしくて、ごめんなさい。 |
横浜中華街、善隣門 |
【35話登場】 写真左側に映っているのが善隣門(ぜんりんもん)。中華街の大通り入り口。スタジアム側から中華街メインストリートに入る時は、この門をくぐる。 この交差点を右へ曲がると、関帝廟通りの門がある。 35話、鈴と透が出会う交差点です。 |
関帝廟通り |
【35話登場】 関帝廟(かんていびょう)通りの門。 スタジアム側から見て、大通りを右に入るとこの通りに突き当たる。 ちなみに大通りから関帝廟通りへ向かう細道(香港路など)の店が、一般に「美味い」と言われる。特に家庭料理の店が人気らしく、土日は行列が途絶えたことがない。 |
関帝廟 |
廟(びょう)とは、中国の神様を祭った建物のこと。「関帝」とは神様の名前を指す。どうやら「関帝」は中国で最もポピュラーな神様らしい。商売繁盛をご利益としている。中華街の人たちは「関帝」を家で祭り、廟へも足繁くお参りに通う。毎年「関帝」を崇めるお祭りも開催されている。 (正しい解説 http://www.yokohama-kanteibyo.com/index.html ) ところで現在の関帝廟は1990年に建てられた四代目。 |
山下町公園 |
【21話登場】 有名な山下公園と間違ってしまいそうだが、ここの公園の名前は山下“町”公園である。 関帝廟通りに昔からある、ごく普通の小さな公園。 最近、関帝廟通りに面した入り口は綺麗に整備された。そのため、昼ごはんを食べた後ここで休憩していく人も多い (なんだか近ごろカップルが増えた気がする)。 写真上の中華風あずま屋、「會芳亭」は中華街を訪れた人々の憩いの場となっている。 写真下は、公園の奥。 観光客やカップルは増えたけれど、一歩入れば今でも、子供たちが遊ぶ普通の公園であることに変わりはない。 |
鶴岡八幡宮 |
【第36話登場】 鶴岡八幡宮は、神奈川・鎌倉の名所。 鶴岡八幡は、はじめ源頼義が由比ガ浜で祀っていた氏神を、頼朝が今の場所に移したものだとか。 ……と、歴史的な話の詳細は鶴岡八幡サイトにてご確認を。 http://www.hachimangu.or.jp/ 行き方。 JR鎌倉駅東口を出たところにある大通り、「若宮大路」を浜と反対(駅から見て左)にしばらく歩くと大きな鳥居が見えてくる。この時、歩道の土産物屋を眺めながら行くのもいいけど、中央の参詣道「段葛」を歩くと昔ながらの雰囲気が味わえるかもしれない。 鳥居を潜り、長い境内を歩いた先に、大石段がある。階段の上が、鶴岡八幡の本宮。 <写真上> 階段を上り切ったら振り返って見るべし。<写真下> よく目を凝らして眺めると得した気分になるかも。晴れて空気が澄んでいる日なら、木々の向こうに海が光っている様子が見られる。 (写真は階段上から。中央に写っているのは舞殿。霞がかっていたこの日、海は見えなかった) |
マクドナルド由比ガ浜店 (写真なし) |
【第36話登場】 しばらく鎌倉に行かなかったので知らなかったのだけど、由比ガ浜近くのマクドナルドは閉店してしまったらしい。(2005年5月) 地元ではけっこう有名なマクドナルドだった。 こちらの記事によると、日本一の売り上げがあるマックだったとのこと。ところがフランチャイズの運営会社が倒産し、今年の三月いっぱいで閉店したとか……。 『little life』三十六話にこのマクドナルドを登場させたが、本当に小説の中の思い出になってしまった。残念。 |
大和駅 |
【第37話登場】 <写真上> 資料用にと写真を撮ったが、ちょうど阿波踊りの日で普段の感じが分からない写真になってしまった。 普段はもっと閑散としている。 神奈川県大和市の中心部にあるこの「大和駅」は、小田急線と相鉄線の乗換駅。 横浜から相鉄線で約20分・新宿からは小田急線で30分前後。 便利とも不便とも言い難い駅だが、神奈川県央民は買い物などでお世話になっている。 最近、大手のスーパーが駅前から撤退して、寂れてしまったと聞く。 ただ三十年続いている阿波踊りは盛況。 地元「みずき連」や自衛隊の踊りは切れがあり、一見の価値あり。<写真下> 大和阿波踊り公式サイト ところで、小説には“厚木基地から来た米国人”を登場させているが、実際は基地内で用が足りてしまうので、彼らが大和駅周辺(及び他の駅周辺)で飲むということは少ないと思う。 ……実際はどうだか著者もよく知らない。 |
以下関西地区 写真:神戸壁紙写真素材集 |
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三ノ宮(三宮) クリスマスのセンター街 元町商店街 |
【第48、53話登場】 資料: 三ノ宮駅(さんのみやえき)は、兵庫県神戸市中央区にある西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線(JR神戸線)の駅である。 兵庫県の県庁所在地駅や神戸市の都市代表駅は神戸駅であるが、商業の中心は当駅周辺のために事実上神戸の中心駅である。 |
六甲山、 神戸百万ドルの夜景 |
【第53話登場】 日本三大夜景の一つ。 東京と違って狭い場所に多くの建物が密集しているため美しいのだそう。 「百万ドル」の夜景とは昭和20年代に電灯の電気代が100万ドルだったことから。現在は一千万ドルに昇格しているらしい。 詳細は 神戸夜景の謎 にて。 他資料、 六甲山展望台 |
須磨海岸 |
【第55話登場】 関西地区の方々が利用する海水浴場。 シーズン中は100万人が訪れるという。 詳細: 須磨海浜公園 |